感想というか、なんというか。

 どうも、こんにちは。
 シン・ゴジラの話です。
 シン・ゴジラの話をします。
 所謂ネタバレを含みます、というやつです。

 ネタバレを含まないで、観ようか迷っているという人に伝えられるのは、
 「映画館を出た時に見上げる空は夏の空が良いから、絶対今観に行ったほうがいい」
 です。
 なに言ってんだ?って感じでしょうけれど、僕はそう思いました。
 建物と電線に狭まれた視界の先にある青空に、あの尻尾が横切っていくのです。
 (劇中は11月だけど(春前ごろ?))

 なにより、怪獣映画は夏休みに観なきゃね!
 (ゴジラは年末が多いけど)

 やー、ほんと、邦画好きな人に観てもらいたいんですよね。日本はまだやれる。


↓からネタバレを含む文章のようなもの。読まなくていい文章、とも言う。



 はい、そんな訳で、観に行ってきたらいろいろと吐き出したくなりましたのでブログです。
 怪獣映画や特撮というものの素養はほぼ無いに等しいのでいろいろ間違って考えてるところも多いかと思いますが、とにもかくにも吐き出したいのです。

 なるべく早く、というつもりだったのですがなんやかんやあり、観に行ったのは月曜の朝一。
 初日に観に行った同居人であるところの兄や友人、Twitterから漏れてくる評判に「言うてそんなことないやろ~」とか思って行ったんですが、見事撃沈。
 いやね、「クッソつまんねぇ!最高だな!」という感想を言う気満々だったんですよ、公開前日までは。
 それが、ねぇ……

 初回はIMAXで観たのですが、観終わったあとに動悸がおかしくなり、過呼吸気味でチケットカウンターに行き、気付いたら通常上映のチケットを買っていました。しかし、紆余曲折があり二回目の視聴もIMAXになってました。よかったです。


 で、本編に触れる感想。

 第一形態、なんであれが尻尾だってわかったんですか……?
 という疑問を抱えつつ、第二形態のキモさ最高ですね!
 動きがとても生物的で、理解の及ばない生物に蹂躙されてる感じがとても恐ろしかった。
 そして第四形態。
 見たことあるけど見たことのないゴジラの上陸、聞いたことのある音楽。
 あの曲を聞いたとしても「はいはいゴジラね」となっていた観客全員が、あの映像と曲を聞いて「ああもうだめだ、終わりだ……」となった瞬間だったと思います。やっぱゴジラには勝てないよ……と。
 それに、あの光線の絶望感たるや……最初の煙のときに地下まで放射能が充満してるはずなので、あの周辺で地下に逃げた人は全滅してるんですよね……


 無人在来線爆弾その他についてはまぁいいとして、シン・ゴジラの主役である日本国、を表現してくれた役者さんたちの話。

 もうね、泉補佐官大好きですよ。
 ああいうキャラで、役者さん自体(大変失礼ですが……)下手すれば生理的嫌悪を感じる喋りかたをされる方で、初登場も料亭で接待中かよ!みたいなほんと嫌な奴かと思いきや、日本を救ったに等しい巨災対の面子を揃え、メインになる矢口を支える熱い友人である、というむちゃくちゃいい立ち位置で、結果的にいい地位にいるのに矢口との約束を最後まで通し続ける(幹事長は任せろ、のセリフは痺れた……)って、そりゃ惚れるわっていう。
 立川に移って、ひとりだけパソコンも開かずテレビ見てるシーン、アレ大好きです。

 天丼ネタになってた頼りない総理の顔つきが、だんだんと変わっていくのは素晴らしかったですね。
 そんな閣僚メンバーのヘリが……あそこは思わず声が出てしまいました。今思いだしても泣けてくる。
 ほかにも、核を落とすとなった辺りの赤坂の瞳、カヨコの瞳、などなど役者さんのふっと目に力の入る瞬間には心を震わされました。
 腹の読めない里美農林水産大臣という役は、平泉成を最大限に活用してて最高でした。
 最大限に活用、といえば片桐はいりさんがあまりにも片桐はいりで、ああ!そこはそうだよね!片桐はいりだよね!わかる!片桐はいり!ってなりました。片桐はいりさん大好きです。


 全体を通して、すごくわかりやすい映画だったなと思います。
 障害(物理的、精神的)にぶつかり、戦い、決断し、成長する。というのが主人公という存在の定義だそうで、それは登場人物でもゴジラでもない日本だっていうのが明確に提示されてるんですよね。
 「あなたの国は誰が決めるの?」とか、「日本という国すらも成長させる」とか、セリフでちゃんと説明してるんですよね。主にアメリカ側が。
 作中のセリフをよく聞いていれば、わからなかった!ってなることが無い映画でした。早口は大体聞き流してもいいことばっかだしね!

 テロップとかカット割りとか構成とか、まんまいつもの庵野じゃん!エヴァじゃん!とか思っていたんですが、途中から今までのすべてはシン・ゴジラのためだったんだ……と思ってボロボロ泣き始めた僕ですが、巨災対の顔合わせてあのBGM流れてきて笑いが止まらなくなって5分くらい震えてたということは感想として加えておきます。


 初回では、ゴジラが活動停止するところで終わりかーと絶望感と満足感に浸っていたのですが、どうやら終わる気配がないぞ!?となってからは自分のキャパシティを超えてしまったのか、恐怖や感動関係なくずっと泣いてました。ヤシオリ作戦からバカ映画になるのが最高に救いだと思います。半減期についての話も。

 細かく触れていくと全シーンについて話したくなる。
 たった二度観ただけでこんなにも記憶に刻まれるなんて……
 なんでってくらい映像やセリフを覚えてるんですよね。
 それがどうやら自分だけでなく周りもそうなのが、すごいなぁと。
 どうなってるんだろ。


 と、そんな、勢いと熱量任せで人に読んでもらう気の一切ない感想でした!
 またお会いしましょう。
 では。